2020年12月18日金曜日

差し茅修理・伝統建築工匠の技

  11月下旬より、弘法大師堂の差し茅修理が始まりました。今回の保存修理事業は、栃木県や鹿沼市、さらには公益財団法人 文化財保護・芸術研究助成財団から補助金を受けて実施されているものであります。弘法大師堂の修理が終わりましたら、引き続き唐門の差し茅修理も行う予定となっております。

 修理をご担当頂きます(有)熊谷産業様は、長年にわたり茅葺き屋根の葺き替えや修理などで大変お世話になっております。幸にも、今月17日に「国連教育・科学・文化機関」(ユネスコ)に茅葺き施工技術も含む17の技術「伝統建築工匠の技」が無形文化遺産に登録されました。

文化庁の報道発表

https://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/92709001_01.pdf

熊谷産業様が加盟する公益財団法人 全国社寺等屋根工事技術保存協会も、茅葺き・檜皮葺・柿葺など4技術で登録されました。古くから継承されてきた伝統技術が世界にも認められたことは、大変素晴らしいことであり、今後益々保存修理の重要性が高まっていくことになるのではないかと思います。

 工事は約2~3ヶ月ほど掛かりますが、何事もなく完了することを願っております。 




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